
お葬式を依頼する上で納棺師の基本的な仕事は、故人様を棺に納める為にお着替えやお化粧等、旅立ちの準備をお手伝いをしお別れの時間を提供する事です。
お葬式での納棺師の役割とは?

これを見ている皆さんは、”納棺師”について関心があることと思います。
今回はあまり実状を知られていない納棺師について良くお問い合わせのある事をQ&A形式にまとめました。
Q.”納棺師”ってなに?
A: 納棺師とは、亡くなられた方をお棺に納めるために必要な作業と関連商品(ご納棺品等)の販売を行う職業です。葬儀業者の下請けとして名乗り始めた「造語」です。似たような呼称として”湯灌師”や”復元納棺師”といったものがありますがほぼ同様の意味です。
Q. ”納棺師”の歴史
A:納棺師の歴史は意外と浅く、商業として成り立ち始めたのは1960年(昭和35年)頃だと言われています。
映画「おくりびと」で一気に知名度が上がりましたね。
お葬式で実際どのような手順で進めていくの?

Q.実際に何してるの?
A:一番皆さんが気になる所だと思います。順番にご説明いたします。
まず、お顔剃りから洗顔です。お髭や産毛を剃り、お顔に残った垢を取り綺麗にします。オイルを塗布し、失われる水分を抑えまた、後程施す化粧のりを良くします。
次にお着替えです。これは昨今自由になってきており、昔ほど宗教などの縛りはきつくないです。お気に入りのスーツであったりお着物であったり、お洋服から仕事着まで幅広く対応できます。今はエンディングドレスというご生前から準備できるものもあります。
このお着替えの段階で、お手当の必要があればお手当いたします。注射や点滴の針痕から体液漏れや血液が出ている事があるのでしっかりとお手当いたします。
目元・口元が開いている方もいらっしゃるので含み綿でお閉じし、頬をふっくらしお元気だった頃のお顔に近づけます。
次はお化粧です。保湿力が高く、カバー力がある亡くなられた方専用の化粧品を使います。
理由として、亡くなられると生きている人の20~30倍の速さで乾燥してしまったり黄疸やお顔色が変わっている方の為に故人様専用のお化粧品を使用します。
お化粧が済みましたら納棺に移ります。納棺をしてお顔周りなどにお飾りをさせていただきます。お飾りまで済みましたらおふたを閉めて終了です。
Q.着替えはなんでもいいの?
A?はい。
基本的にはなんでもお着替え可能です。
故人様の生前のお気に入りのお洋服や着物。
スーツやドレスにもお着替え可能です。
もちろん、葬儀社が用意している仏衣でも可能です。
決められない時や悩まれた時には納棺師や葬儀社に気軽にお尋ねください。
まとめ
長々と書いてきましたがこれらがおおよその流れになります。他の納棺業者もそれほど変わらないと思います。
あまねでは、お化粧の時にご家族に故人様の近くに来ていただき故人様のお人柄や思い出話を聞いたり、触れ合っていただきお別れの時間をしっかりと確保致します。その他にも私たちのできる限りの事をさせていただいてます。
「きれいになった」や「ありがとう」と言っていただいて、人の”最期”に立ち会える数少ないお仕事だと思います。
どうでしょうか。少しは疑問を解消できたでしょうか?また気になる事などありましたらお気軽に聞いてください。
この記事だけではまだまだお伝えできていない事もありますので、また今度お伝えしようと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございます。