家族葬を行うまでには、どのくらいの日数がかかるのでしょうか。亡くなってから何日でお葬式をするという決まりはないとはいえ、だいたいのスケジュール感は知っておきたいものですよね。今回は、家族葬に必要となる日数について解説します。家族葬の日程の決め方や流れ、事前に確認しておくべき点もお伝えいたします。
家族葬にかかる日数は?もし日程が遅くなった場合は大丈夫?
家族葬ってよく聞けど、全体にかかかる日数ってどれぐらいなの?一般的な日程よりも遅くなっても大丈夫?
家族葬って翌よく耳にしますが、なんとなくしかわからないですよね。
今から順を追って解説していきたいと思います。
家族葬にかかる日数は平均2~4日。
故人様が亡くなってから家族葬を行うスケジュールに、決まりは特にありません。
亡くなった時間帯にもよりますが一般的に次の日の夜に通夜、その翌日に葬式と火葬を行うケースが多いです。
亡くなった日を1日目とすると、通夜は2日目、告別式・火葬は3日目となります。
亡くなった時間が午後以降であれば、1日ずつ後ろにずれて3日目に通夜を行うこともあります。
但し、亡くなった時間が午前であれば、亡くなった日の午後に通夜、2日目に葬式・火葬となる事もあります。
さまざまな都合でさらに日程がずれることも珍しくはありません。
ですので一般的に2日~4日が家族葬にかかる日数と言えるでしょう。
特別なケースを除いて、亡くなってから24時間以内に火葬をすることは法律で禁止されていますので、これ以上の短縮は考えづらいでしょう。
家族葬が遅くなるのはどんな時?遅くなっても大丈夫?
お葬式を行うのが遅くなるケースではいくつか理由が考えられます。
・葬儀場や火葬場が空いていない
・遠方に住む親族の到着を待っている
・急な逝去で心の整理をつけるのに少し時間がかかる
例えば年末年始や友引の日は火葬場が休みになることが多いので、その前後の日程は火葬場や葬儀場が混雑する傾向があります。
1日にお葬式を行える件数が決まっていますので、火葬場や葬儀場が空いていなければ空いている日にずらさなくてはいけません。
または場所を変える方法もあります。
葬儀場に関しては最初にお願いした葬儀社へ聞いても大丈夫ですし、ご自分で再度探す必要があります。
また火葬場を変更する場合は市外料金がかかる事もあるので葬儀社に確認しましょう。
お葬式のスケジュールには決まりがないので、平均の2~4日より遅くなっても問題はありません。
ただし、ご遺体の安置期間が長くなればなるほど、ご遺体の状態が心配になります。
自宅での安置では、ドライアイスによる保冷などをしっかり行う必要があります。
また夏場でも冬場でも室温はできる限り下げて部屋全体を冷たく保ってください。
葬儀会社の安置場所に安置している場合は、日数に応じて施設使用料がかかりますので、費用についてもきちんと確認をしましょう。
家族葬の日程をどのように決める?確認点とは。
家族葬の日程はまずお葬式の日を決めます。
そして、その前日が通夜式となります。
日程を決めるときには以下のような点を考慮します。
家族や親族の予定
参列する家族や親族の予定を確認し、参加できるスケジュールを考えます。
遠方にいる親族の到着を待つために、後ろへずらすということもあるでしょう。
葬儀場、火葬場の空き
葬儀場や火葬場が空いていないとお葬式は行えません。
空きがない場合は空いている日にスケジュールをずらす、もしくは空いている葬儀場・火葬場に変更する必要があります。
友引の日や年末年始は火葬場が休みであることが多いです。
お坊さんの予定
お坊さんに読経をお願いする場合は、お坊さんのスケジュールも確認が必要です。
お付き合いのあるお寺が遠方で来られない場合には、近くにある同じ宗派のお寺を紹介してもらうケースもあります。
家族葬の流れや事前にしておくべきことは?6つのポイントで解説していきます。
家族葬の大まかな流れや、お葬式の前に確認しておくべきことをポイント別にご紹介します。
【1】臨終
医者が死亡宣告をし、死亡が確定します。
死亡届の提出に必要となる死亡診断書を受け取りましょう。
【2】ご遺体の搬送・安置
葬儀会社に依頼をして、遺体を自宅か葬儀会社の安置場所へ搬送します。
自宅への搬送だけを頼むこともできますが、葬儀会社の安置室を使用する場合はその葬儀会社へ葬儀も依頼することになります。
【3】お葬式の準備
葬儀会社を決めてお葬式の内容を打ち合わせます。
お葬式の日程を決めたら、親族や親しい友人など参列をお願いする方へ連絡しましょう。
【4】通夜
お葬式の前日は通夜となります。
納棺の儀を行い、お坊さんに読経をいただきます。
通夜式の終了後は通夜振る舞いという会食を行います。
通夜振る舞いについては必ず行わないといけないものではないので、葬儀社へご相談ください。
【5】お葬式
通夜の翌日午前中からお葬式が執り行われます。
読経・焼香などを行い、故人を偲びます。
【6】火葬
お葬式の後は火葬場へ移動し、火葬となります。
火葬後は骨上げと精進落としを行い、初七日の繰り上げ法要まで行うケースが多いです。
家族葬を進める前に、しておいた方がいい事とは?
故人の逝去からお葬式までは、時間がとても忙しく過ぎていきます。
いざというときに慌てることなく故人との最後の時間をゆっくり持てるように、下記の点を事前に確認しておくと良いでしょう。
家族葬を執り行う葬儀会社を決めておく
ご紹介したように、葬儀は亡くなって2~4日の間に行われます。
亡くなってから葬儀会社を決めて、葬儀内容を決めて……というのはあまりに忙しく、十分に検討する時間がありません。
できればお元気なうちに、葬儀会社や葬儀内容を考えておいた方が安心です。
亡くなる前に葬儀の準備をするのは「死ぬ準備をしているみたいだ」と、よく思わない方もいらっしゃいます。
しかし、故人との限られた最後の時間を有意義に過ごすためにも、事前に考えておくことを強くおすすめします。
近年は、ご本人が自分自身のお葬式について事前に契約を済ませておくケースも多くみられます。
参列者のリストアップ
家族葬は家族や親族、ごく親しい友人などに参列してもらう、身内中心の葬儀です。
どこまで声をかけるべきか、誰と誰をお呼びするべきかという点は葬儀の準備の中でも頭を悩ませる部分です。
可能であれば故人がまだ元気なうちに、本人の希望を聞きながらリストアップしておきましょう。
家族葬で行うことを親しい方達に事前に説明しておく
広く参列者にお越しいただく一般葬とは異なり、家族葬は参列していただく方のみにお声をかける葬儀の形です。
それ以外の方には参列を辞退していただくことになります。
最近は家族葬という形が知られてきたといえ「たくさんの人に見送られて旅立つのが良い葬儀だ」という価値観もあるため、家族葬を行う場合は事前にその旨を事前に親族へ説明し、理解を得ておきましょう。
説明せずに家族葬を済ませてしまうと「私も参列したかったのに」などと、トラブルになる可能性があります。
現金を準備しておく
亡くなると、医療費や葬儀費用などまとまったお金が必要となります。
突然のことで困ってしまうことのないよう、費用についても準備しておきましょう。
ただし葬儀費用についてはその日にすぐ支払わないといけないという事ではないので、火葬費用や供花費、またご自分達のご飯代等を最低限準備できていれば大丈夫かと思います。
故人の預貯金をあてようと考えている場合は、死亡届を出すと故人の金融機関口座が凍結され現金が引き出せなくなります。
暗証番号や銀行印の保管場所を事前に確認しておき、口座が凍結されてしまう前に現金を引き出しておきましょう。
まとめ
●亡くなってから家族葬を行うまでに必要な日数は、2~4日程度が一般的。
亡くなった日に通夜、翌日に告別式・火葬という日程が多く、これが最短日程です。
(ただし、火葬場の空き状況や亡くなった時間帯によりずれる事も有り)
日程が後ろにずれることは問題ありませんが、ご遺体の状態に関しては葬儀スタッフと相談しましょう。
●家族葬の日程を決める時には、家族や親族の予定、火葬場や葬儀場の空き状況、お坊さんの予定などを考慮して決定します。
年末年始など火葬場の休みが続く時期には、その前後の葬儀が混み合う傾向にあります。
●ご臨終からはご遺体の搬送・安置の後、お葬式の打ち合わせをして通夜、葬式、火葬という流れになります。
亡くなってから2~4日ほどで進むので、家族はとても忙しいです。
葬儀会社や葬儀内容、参列いただく方々などは事前に考えておくことをおすすめします。
お葬式の準備を事前に行うのは心苦しいと感じるかもしれませんが、故人様との限られた最期の時間を大切に過ごす為に必要な準備でもあります。